脳神経外科

CASE

椎体奇形

生まれつき椎体が奇形しており、短頭種(ボストン・テリア、フレンチ・ブルドッグ、パグなど)で認められます。
無症状のことが多いため、健康診断などで偶然見つかることがあり、その場合は治療は不要です。
ただし、椎体奇形では椎体が不安定になることがあり、痛みや麻痺などの臨床症状が認められる場合は外科的治療が必要となります。
治療は脊髄を圧迫している部分(椎間板、脊椎)を除去し、ピンやスクリュー・骨セメントで椎体を固定します。

L3の椎体奇形
L3-4の脊髄が圧迫されている(青矢印)
L3-4の背側椎弓切除術(ラミネクトミー)、部分椎弓切除術(ミニ・ヘミラミネクトミー)、椎体切除術(コルペクトミー)を実施し、プレートにて椎体を固定。