軟部外科症例

CASE

前立腺腫瘍

オス特有の臓器である前立腺が腫瘍化したものです。
腫瘍化することで排尿障害を引き起こし、末期には脊椎や肝臓などに転移します。
治療は外科的摘出です。ただし、周囲の組織に浸潤するため、尿管や膀胱、尿道、場合によっては陰茎を含めた広範囲な摘出が必要になります。
尿管は腹壁を通して包皮内に移植します。

露出した膀胱・前立腺腫瘍
黄色〇:前立腺動脈(前立腺への栄養血管)
恥骨正中を切断して左右に開き、膀胱・前立腺・尿道を切除
尿管を包皮粘膜に開口
切除した膀胱・前立腺