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歯磨きの後はうがいをしっかりしてはダメ?!

こんにちは。

院長の田中です。

 

先日、知人の病院で飼い主さんとの会話が聞こえてきました。

「(飼い主さん)先生、犬用の歯磨きペーストで歯磨きをした後、人のようにうがいをしっかりした方がいいんですか?」

「(知人)人は歯磨きの後によくうがいをしないといけませんが、わんちゃんのものは食べるように作られているのでうがいは不要ですよ。」

動物病院でよく見る光景です。この会話の中に間違いがあるんです。。。

 

実は、人は歯磨きの後にあまりうがいをしない方がいいんです!!

 

歯磨き粉の中に含まれている「フッ素」という成分はご存じでしょうか?

・抗菌作用があるので、虫歯菌の活動を抑制してくれる

・食事などで溶けた歯の成分が取り込みされやすくなり、歯の修復スピードが上がり、修復量も多くなる

・フッ素と一緒に修復された歯は、以前の歯よりも強固になり虫歯になりにくい強い歯になる

 

これらの効果を十分に発揮するためには適切な濃度のフッ素を使用し、長く口の中で保つ必要性があります。

ただし、歯磨きの後に何度もうがいをすることでフッ素の効果が得られません。

そのような理由から歯磨き後に何度もうがいをすることは避けた方がいいと言われています。

この考えは、世界で最も虫歯・歯周病が少ない国であるスウェーデンのイエテボリ大学で研究・発見されました。

 

僕はこの方法を知った後から、歯磨きの後はうがいを極力しないようにしています。

この方法が効いているせいか、ここ数年、虫歯ゼロです(^^♪

 

イエテボリ大学の推奨する歯磨きの方法がありますので、是非、参考にしてみて下さい。

 

イエテボリ法

1、歯ブラシに2cm程度の歯磨き粉をつける

2、歯磨き粉を満遍なく歯全体に広げる

3、2分間、歯磨きをする

4、泡立った歯磨き粉を吐き出さずに、10mlの水を含む

5、30秒間、洗口する(口の中でくちゅくちゅ・ぷくぷくする)

6、それらを吐き出す(洗口は一度だけ)

7、その後、2時間は飲食をしない

 

 キシリトールガムを使った虫歯・歯周病予防

ガムで有名になったキシリトールですが、これはスウェーデンと同じ北欧の国・フィンランドで研究・開発されたもので、虫歯・歯周病予防に効果的です。

上記のイエテボリ法の推奨はは12歳以上とされていますので、小さいお子様にはキシリトールを用いた方法もお勧めです。

 

キシリトールガムの選び方・使い方

・シュガーレス(無糖)

・朝・昼・夜・寝る前に使用

・キシリトール100%使用のガムを選択。

スーバーやコンビニで販売されているキシリトールガムはキシリトールの含有量が50%程度で、この程度の濃度では歯周病予防に効果は少ないとされております。キシリトール100%使用のガムは歯科専用になるので、お近くの歯科医・インターネットでご購入して下さい。