整形外科症例

橈尺骨骨折

小型犬は骨が細いので、少し高いところから飛び降りただけでも起こります。
治療法としてインプラントを用いたプレートや髄内ピン、創外固定などがあります。

トイ・プードル

 

イタリアン・グレーハウンド、11ヵ月齢、4kg

 

雑種、1歳齢、15kg

 

トイ・プードル、1歳齢、1.65kg

 

イタリアン・グレーハウンド、10ヵ月齢

 

トイ・プードル、6ヵ月齢

 

猫、1歳齢、4kg

 

 

上腕骨骨折

W・コーギー(上腕骨Y字骨折)

 

シー・ズー、6ヵ月齢(上腕骨Y字骨折)

    

 

 

肩関節脱臼

原因は主に外傷です。小型犬、特にトイ・プードルに好発します。
治療には外科手術が必要で、上腕二頭筋腱転移術、スーチャー法などを行います。

トイ・プードル

 

猫(上腕二頭筋腱転移術、スーチャー法)

 

 

脛骨骨折

 

 

足根関節脱臼(距骨踵骨脱臼)

原因は交通事故、外傷です。
外科手術が必要で、プレートや創外固定を用いた関節固定が必要です。
創外固定による関節固定

 

 

骨盤骨折

原因は主に交通事故です。
骨盤骨折により起立困難、排便困難などが生じる場合はプレートによる固定が必要です。

M・ダックスフンド、13歳齢

 

猫、1歳齢、3.25kg

 

猫、2歳齢、2.60kg

 

大腿骨骨折

原因は主に交通事故です。
治療法はピンによる固定です。小型犬・猫の場合、大腿骨頭切除術を選択することもあります。

柴犬、8歳齢大腿骨粉砕骨折()

 

猫、4ヵ月齢、1.45kg(大腿骨頚部骨折)

 

猫、6ヵ月齢、2.80kg(大腿骨頚部骨折)

 

猫、1歳齢、4kg(大腿骨遠位部骨折)

 

犬;(大腿骨遠位関節内骨折(Salter-HarrisⅣ型))

 

猫(大腿骨遠位関節内骨折)

 

 

股関節脱臼

交通事故や飼い主さんに踏まれることで生じます。
損傷後4~5日以内であれば、手術することなく整復することが期待できます。ただし、受傷後数日経過している場合や、整復しても再脱臼する場合は手術が必要です。術式はスローカム・スリング法、関節包再建術、トグルピン固定、大腿骨頭切除などがあります。

猫、生後約3ヵ月齢(スローカム・スリング法)

 

 

前十字靭帯断裂

前十字靭帯は後肢の内旋を制限する靭帯で、動物が足をしっかり地面につけた状態で急に方向転換する(例;体をねじる)と前十字靭帯は断裂します。断裂することで、肢を地面に着ける度に、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が接触し、痛みが生じます。また、それにより関節炎が生じることもあります。
治療法は体重が軽く、痛みの少ない動物では手術をせずに保存療法(痛み止めのお薬の内服、運動制限、減量)を選択しますが、大型犬や保存療法を行っても痛みが取れない動物では外科的治療が必要です。
外科的治療法として、丈夫な糸を用いて断裂した前十字靭帯の機能を代用する方法としてラテラルスーチャー法やタイトロープ法、骨切りをして足にかかる負担を軽減するTPLO法などを選択します。

TPLO(体重15kg)

 

 

膝蓋骨内方脱臼

膝蓋骨内方脱臼は、トイ種・ミニチュア種で頻繁に認められます。重篤化すると、遠位大腿骨・近位脛骨の内側への湾曲などが生じます。
内方脱臼のグレードの低い若齢動物では早期のリハビリで改善することがありますが、グレードの高い動物では外科的治療が必要となり、滑車溝形成術、脛骨粗面転移術、遠位大腿骨部へのスクリュー設置を実施します。

 

 

中足骨骨折

中足骨骨折は交通事故やベランダから落下した猫で多く認められます。
1本だけ骨折している場合はケージレストで安静にすることで自然と治癒しますが、2~3本以上の骨折の場合は外科手術が必要です。
主に髄内ピンを使用します。