口腔外科症例

CASE

歯周病、根尖周囲膿瘍

歯周病が進行すると、歯根部(歯の根元)に膿が溜まります。
口臭がひどくなったり、顎の骨が溶けたりします。
進行すると、口腔と鼻腔がつながったり(口から飲んだ水や軟らかいフードが鼻から出てきます)、眼の下が膨らんだり、下顎が骨折したりします。
軽度の場合はスケーリングやキュレッタージを行い歯を温存しますが、ほとんどのケースで抜歯が必要となります。

歯根部周囲の骨吸収
歯根部の蓄膿
約10mmの歯周ポケットが形成されています。(正常<3mm)
歯根部にたまった膿が眼の下あたりから排泄されることによって、口腔と眼の下の皮膚が開通してしまいます。
フィッシャーバーで多根歯を割って、3本の単根歯に分割。
抜歯後、ラウンドバーで腐った骨を除去。
粘膜フラップを作成し、それを用いて閉創。