軟部外科症例

CASE

乳び胸

胸腔内を走行している胸管が破綻することで、その中を通っている腸から吸収された脂肪が胸腔内に漏れ出ることで胸腔内に液体が貯留する疾患です。
胸腔内に液体が貯留することで呼吸障害(疲れやすい、呼吸ができなくなるなど)が生じます。
治療にはいくつかの手技を組み合わせた外科手術が必要となります。

結腸リンパ節から染色液(ICG)を注入
黄色〇:胸管、黄色;奇静脈
胸管を奇静脈ごと結紮
心膜切除
大網を胸腔内に固定

腸間膜リンパ節から染色液を注入
横隔膜を切開し、胸管を露出
胸管を血管クリップで閉鎖
心膜切除
乳び槽を切開