循環器科症例

CASE

フィラリア症

◎超音波画像(右側短軸像)
黄色矢印;二本の平行な線が心臓の中にいるフィラリア成虫です。
◎術中写真
頚静脈を露出し、ここから鉗子を心臓の中まで入れて、フィラリア成虫を摘出します。
◎フィラリア成虫
摘出したフィラリア成虫。1回の手術で摘出するフィラリア成虫の数は約30~50隻です。

フィラリア症は、心臓と肺動脈の中に15~30cm程の細長い親虫(フィラリア)が寄生することによって引き起こされる病気です。寄生すると、疲れやすくなる、咳がでる、お腹に腹水が溜まるなどの呼吸器・循環器障害が生じます。最悪、死に至ることもあります。
治療はフィラリアの仔虫を駆除する内科的療法とフィラリア成虫を摘出する外科的療法があります。